皆さんは「火入れ式」という儀式をご存知でしょうか?
地域によって「新宅祭」や「家移り」など名前が異なるようですが、新しく完成した住まいに入居する前に、新居を清めてお祓いするための祭事です。
先日、福島市のお客様邸が引き渡しの日を迎え、火入れ式を行いました。最近では行われないケースが多く、私も参加するのは初めてです。
存在感のある立派な神棚。こんなに立派な神棚を初めて見ました。。その下に祭壇を設置して火入れ式の準備です。
奥のお皿は塩、手前はお米。そしてお水をお盆に乗せて神棚に供えます。
神主さんによる火入れ式が始まります。お祓いと神棚に魂を入れる火入れの儀式の後、新しい住まいの安全と家族の健康・繁栄を祈願。
施主様と、つくり手が御札を供えます。
その後は家の外もお清め。東西南北の四方向の家の角と、水回り、室内も塩で清めて終了です。
因みに、火入れ式はガスや薪ストーブなど、火を使うものにまさに「火入れ」して火の神様に祈る儀式でもあるそう。こちらは、ガスでお湯を沸かしてみんなでお茶を飲むだけでも良いのだそうです。
日の良い日を選んで火入れ式をしておくと、その後引っ越しをする日を選ばなくて良いそう。少しづつ荷物を運びこんだり、余裕を持って引っ越せるのはいいですね。
最近、上棟やイベントなど大事な日には決まって晴れてくれるのは嬉しい限り。この日も、ご覧のとおりの快晴でした。
そしてなんとこの日は、施主様の奥様の誕生日で、お二人の結婚記念日でもあるということ。それを聞いて、施主様とスタッフとでお茶で乾杯。笑
話してくれた奥様の笑顔と、旦那様の照れ笑いに、こちらまでうれしい気持ちになりました。
今回のお家は、日本家屋の伝統技術を取り入れた純和風の家づくりがメイン。その他、和洋折衷それぞれに施主様のこだわりが詰まりに詰まったお家です。そらとしても初めて使う建具、様式などが盛りだくさん。いつもとは違うテイストの家づくりでしたが、その分貴重な経験をさせていただきました。
凛とした和の空間が清々しいお住まいです。
後ほど、写真をアップしますのでお楽しみに!
ご新築おめでとうございます。
この家と共に、末永く快適に、暮らしを楽しまれますように。